ダッカに住んでいると、時々「日本に帰ったらどこに住みたい?」と夫と話すことがあります。
ダッカに住む前は、とにかく都心の便利な場所に住みたい、ということで就職してから住居も横浜市→転職して豊島区→結婚して品川区→夫単身赴任・私妊婦で中央区とどんどん都心に攻めていっていました(引越し多い)。しかし、ダッカに住んでからは一時帰国すると、スーパーがある場所であればどこでもいいやと思うように。おそらく子どもがいるということも大きい要素だと思うのですが、休日には親戚で集まって庭でバーベキューをしたり子どももいとこ同士で遊んだりする夫の親族を見て、「東京の都心に住むとか、海外に住むのは響きはかっこいいけど、なんだかんだ家族が近くにいるこっちの方が幸せなのじゃないか?」と思ったりもしました。
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義実家暮らしの今は、毎日時間があれば家の前の草ぼうぼうの駐車場や空き地に行き、娘とタンポポの綿毛を探したり、小石を集めたり、てんとう虫を見つけたりしています。ダッカにいると、なかなか草むらに入ったり自然を見つけたりすることができないので、新鮮な気持ちで日本の自然に触れられています。(ダッカは屋上で遊ぶくらいしかなかったし、1年のほとんどの時期に30度を越えているので暑すぎた。落ち着いたらまた戻るのですが)
学生時代からの友達や、社会人になってからできた友達は8割くらいが東京圏にいますが、ダッカから一時帰国するたびに声を掛けて会っていると、意外と「遠くに住んでるから寂しい」と感じることが少ない。SNSで友人たちの子どもの成長も絶えず眺めているし、私も友人たちに公開しているので、親戚の子どもに会うときによく言うイメージの「大きくなったねえ」というのがなくなった気がする。
結婚してすぐ、私たちは会社からの家賃手当を武器に半年間だけ五反田のタワーマンション(の低層階)に住んでいました。(おそらくすぐに海外赴任になるから少しの期間だけいいところに住んでみようとなった)マンションは常に人が出入りしていて寂しくないし、ジムもあるし、五反田は飲み屋さんが多くて目黒や白金台までも歩いて行けて、とっても楽しいところでした。(あとはマンションに入っていく車がどえらい車ばっかりで、マンションから出てくる人たちはみんなきちんとした身なりをしていて、人間観察が面白かった。共働きの我々でもここでは世帯収入の最下層にいるんだろうなぁと思った)
そんな生活が一変、今はコロナ対策で在宅勤務の人が増え、お店が休業になり、人が集まる公園も遊具が封鎖される。スーパーも入場制限がなされ、エレベーターも他人と乗り合わせるのを躊躇するようになる。。一方で、都心から離れると一戸建ての家も多くなり、外出自粛と言われても、自宅の庭などで足音を気にせず子どもと遊んだり、庭仕事をしたり、人の少ない道をウォーキングしたりと、都心に住むよりは制限が少ない気がします。となると、この期間で、住む場所に対する価値観が変わる人も多いのだろうなと思いました。(田舎ならではの、噂話が早いとか、この時期にいきなり現れた私たちを周りはどう思っているのだろうとか気になることもありますが)
最初の「日本ならどこに住みたい?」という話し合いについて、最終的には「まぁダッカよりはどこも自由だろうしどこも良い」という結論になります。これまでは「一軒家しかないし、やたらとスーパーと薬局が広いし田舎や」と思っていた義実家周辺が、「一軒家の庭良い!草ぼうぼうの草むら良い!スーパーと薬局でなんでも買えるなんて最高や!!」といちいち感動するようになりました。
1年半ダッカでのSTAYHOME生活を経て(まだ終わってないけど)、住む場所に対する価値観が変わりました。アフターコロナという言葉を聞くようになってきましたが、どうなるのだろう。
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コメント
コメント一覧 (2件)
都心にしか住んだことが無いのですが、それでも子供の頃はそれなりに自然が有りました。最近は田舎もいいなって思うように。半端な公害じゃなくドがつくくらいの田舎。今は通販も有りますから。ただ、品ぞろえのいいスーパーと病院は近くに欲しいですね。
miyakoさんもですか!!ドのつく田舎!
広い庭や空き地が近くにある子供達を見ていると、公園が封鎖されようが外には出られるからなんか強いよな、、と思います。
そうそう、大きいスーパーは欲しいですよね。あとは車を運転できれば・・!