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KIKO
2022年4月〜スリランカ駐妻1年目
2018-2020年はバングラデシュにいました
海外営業→秘書→無職2姉妹の母
大福・ごま汁粉・チーズケーキが好きです

東京カレンダーの小説を読んで思う、駐在妻は勝ち組なのか?

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目次

商社マンや金融業の人と結婚して駐在妻になる。これが勝ち組。なのか?

娘の寝かしつけが終盤に差し掛かる頃に、暇なのでいつもスマホを見ているのですが、先日は何気なく東京カレンダーの小説を開いてみました。笑

企業や、CAとして働いて、商社マンか金融業の人と結婚して、駐在妻になる。これが勝ち組の女」みたいなストーリーがいくつか出てきたのですが、

駐在妻って果たして勝ち組なのか???と疑問に思いました。あくまで結婚するまでがメインのストーリーだから、その後の展開は詳しく考えてないのだろうけど。

理想

現在バングラデシュで駐在妻をやっている私ですが、「駐在妻」という言葉から思い描いていたのはこのような世界でした↓

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インスタグラムより

南アジア駐在妻の現実

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南アジア感漂う家。シャワーカーテンを開けると現れる小さいヤモリちゃん。ヤモリはまだいいのですが、気を抜くとすぐに蟻が湧く。カビが生える。カビを餌にするダニも出る。対応に追われていつキラキラすればいいのか?

駐在妻は勝ち組なのか?考察

インスタを見る限りキラキラ駐在妻がいっぱいいるのですが、キラキラ駐在妻にはどうやったらなれるのでしょうか。そして彼女たちは勝ち組なのでしょうか。

エリア別考察

2015年時点で、世界のエリア別駐在先は6割がアジアとダントツ、アメリカやメキシコなど北米が2割ヨーロッパに至っては8%という数字。

2018年度の統計を見ても、さほど数字に大きな増減はないので、割合に変化はないと思われる。

しかし、いわゆる「キラキラ駐在妻」イメージがある先進国への駐在が増える企業は少ないであろう。駐在員需要は、アジアの新興国や、 アフリカの比較的治安が安定している国などに増えていくと夫の会社を見ていて思う(金融とかはわからないけど)。また、北米も比較的割合が多いが、大都市に駐在するか、中小都市の支店に駐在となるかで大きく生活も変わってくると思われる。駐在=皆が憧れを抱くような先進国の都市、というイメージはアップデートしなくてはいけない。

海外駐在をしている日本人ってどれ位?海外赴任国ランキングを作ってみた

海外在留邦人数調査統計 統計表一覧 | 外務省

先進国に駐在するのは幸せか?

ダッカに住んでいる私からすると、先進国で働いていたり帯同で住んでいる人たちのインスタ写真をみると、純粋に(外出できて)いいなーと思う。が、実際に住んでいる人たちに話を聞くと、住まいのこと、現地の人たちとのやり方の違い、同じような境遇の日本人が少ない・・など、それぞれ日本にいるときにはなかった悩みを抱いている

また、ヨーロッパの素敵なイメージのある国々でも、まだまだ外国人が少ないため差別的を感じたという話も聞くし、そういった地域だと英語も通じないと。

東京カレンダーのキラキラ女子、ヨーロッパに帯同になってもその先が心配になってしまう。いや、きっと彼女たちはロンドンかパリだから大丈夫か。

急に先が見えなくなる・駐在先では何を目標にしていくか

まだまだ優雅なイメージもある駐在妻ですが、国外転居は一苦労。ビザを取ったり手続きもあるし、何かと忙しい。

無事、住む場所も決まり、生活に慣れてくると、あれ、これからは何を目標にしていこう?と考える時間が出てくる。時間はたくさんあるから、思い詰めることたくさん。

働いているときは、大変だし自分の時間も少なかったけど、何かを終えたら達成感があって、そして業務に対する評価ももらえた。上司からフィードバックをもらったり、お給料やボーナスが増えるととても嬉しかった。

さて、主婦になったら毎日家を片付けて食材を探しに出かけてなんとかご飯を作ることも当たり前になる。子どもがいたら、何時間も子どもの相手をするのが普通になる。(これは日本のシュフの皆さんも一緒ですよね、仕事を辞めてからシュフを尊敬)

シュフを尊敬しつつも、自分の将来が不安になる。いつか日本に戻ったときに、社会復帰できる能力があるのかとか、仕事をしている友達に会うと、前に進んでいてすごいなぁと思ったり。 毎日の絵本の読み聞かせも10冊目を超えてくると、私ってなんのために大学出たんだっけ・・と思えてくる。もし日本に帰国になって、仕事が再開できたとしても、また海外赴任、ということもあり得る

大切なのは「どこに駐在するか」より、「周りの人・環境」だと思う

ダッカに住むという環境は容易ではありませんが、それよりも大変だなと思うのが、「周りに話ができる人がいない・いるかわからない」場所にいること。私も友達は多くないですが、たった一人でもたわいもない話ができる人がいれば、全然違うなぁと実感しています。

また、私はバングラデシュという途上国イメージの国(イメージ通りですが)にいるので、帰国すると日本の友達が「大変だね、バングラでちゃんとやってて偉いね」と言ってくれます。「自分は仕事も辞めて、毎日やり過ごして何をしてるんだろう」と思っていても、誰かが認めてくれると、なんだかスッキリします。それが素敵イメージのある国だと、「でもやっぱりヨーロッパでしょう、いいなぁ」と苦労面が伝わりにくいことも・・もやもやはどこに行ってもそんなに変わらないのかと。

帯同してからのぼやっと考えていたことを激しく代弁してくれている文章がこちら

海外メンタルヘルスの現場からII (35)駐 妻 (続)

まさに!!と100回頷いたし、あとはこういう風に考えるのは自分だけじゃないんだなと救われる気持ちに。

結論:きっと「私って勝ち組」と思える人はハッピー、そうでない人が普通

仕事を辞めて、海外に住み始めて思ったことが、いいなと思うこともあんまりだなと思うことも、常に裏表、捉え方次第ということ。

仕事を辞めて気楽といえば気楽⇆海外に住むという緊張感。仕事がないとはいえ、子どもの給食がないので、毎朝早起きして弁当作り

専属ドライバーがいる⇆ドライバーに前もって連絡するので好きな時間に外出できない、予定変更しづらい

お手伝いさんがいる⇆家にずっと他人がいる

自由な時間⇆やりがい・達成感を感じづらい

ゆっくり家で子育て⇆孤独になりやすい 

子どもがインターナショナルスクールに⇆親も相応の英語力を求められる

などなど・・

東京カレンダーに出てくるキラキラ女子たちには、どこでも「勝ち組」と思えるくらい強く生きて、キラキラを貫いて行ってほしいと思っています。

東京カレンダー含め雑誌はここから読んでいます


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この記事を書いた人

2018年〜2020年バングラデシュ帯同
コロナで帰国後2022年4月からスリランカ駐妻になりました。
南アジアで姉妹子育て中です。
バングラデシュ・スリランカの生活、駐在帯同準備、妊婦ひとり暮らし、0歳児と2人暮らし、子連れ海外旅行などについて書いています。

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