卵管結紮手術。聞き慣れない言葉ですが、おそらく検索でこのページを見てくださった方は、何度目かの帝王切開を前に、この手術を行なうか考えられているものだと思います。私自身も、帝王切開が決まってほんの20分ほどの間に決断をしなくてはいけなかったのですが、夫と話し合い、受けることにしました。
卵管結紮(けっさつ)手術とは
避妊手術のひとつ。卵管をクリップで挟む、または結び、卵子が卵管を通るのを防ぎ、妊娠をしないようにするもの。
お腹を小さく切って行うことができますが、帝王切開でお腹を切った際にあわせて行われることが多いようです。
2人目、3人目など人それぞれですが、複数回の帝王切開を行なうと医師から提案されることがあります。手術を繰り返すと子宮の壁が薄くなり、妊娠することも、またなんらかの理由で中絶することになったとしても、母体へのリスクが高まります。そのため、これ以上の妊娠を望んでいない場合はこの出産で避妊手術も行ってしまおう、というものです。
避妊の確率は?
必ずしも100%とはいえませんが、ほぼ確実に避妊ができるようです。
再度妊娠を希望する場合、妊娠できる?
卵管の結びを取ることができないので、できません。ただし、卵子がなくなるわけではないので子宮外受精で妊娠は可能との情報あり。
他の避妊方法は?
避妊リングを使用するという方法もありますが、定期的な交換などメンテナンスは必要となります。
費用は?保険適用される?
医療行為ではないので、保険適用にはなりません。費用は数万円から10万円くらいになるようです。
私が手術を受けた、地方の私設産院では約9万円でした。
手術時間は?
正確にはわかりませんが、赤ちゃんを取り出すのと合わせて30分くらいに収めるようにしている、とのことでした。
帝王切開をする場合は誰でも受けられる?
まずは産院によって、やっているか確認する必要があります。また、希望していても、実際に開腹してから状態を見て手術できないと判断される場合も。以前の帝王切開の癒着が見つかり、施術が難しい場合は手術しないという判断になるそうです。私も若干の癒着はあったそうですが、施術はできるレベルだったのでできましたとのことでした。
術後の影響について
術後すぐの状態
後陣痛、帝王切開の傷の痛みが治まったあとも、特に手術をした実感は無し。
生理について
変わらず来ます。
更年期に影響は?
特に影響はないようです。
決断に至るまで考えたこと
決断まで20分間、というと即決のようにも思えますが、めちゃくちゃ悩みました。もともと2人以上は望んでいなかったこと、また次女が少し大きくなって、環境が整えば再度海外生活もあり得るので、妊娠出産が難しい国だとまた母子だけ帰国して出産、というのはあまりしたくないなと思っていました(長女も幼稚園に通い始めているので転校続きも可哀想だなと)。そのため、今後は避妊についても考えていかなくては、と薄々思っていました。かといって、30前半でこれ以上妊娠しないという決断をするのは、予想よりはるかに早かった!何が起きるかわからない人生、再婚して子どもが欲しいね、となることもないとは限らないし。(ないだろうけど)
しかし、今後の妊娠については必ず考えるべき時が来るものであること、また次の妊娠は今回よりリスクが高まる、という医師の話もあり、なら今決めておくかと手術を受けることを決めました。早い段階で(スピーディーだったけど)家族計画について話すことができたのは良い機会だったと思います。
後戻りのできないことなので、一概に大丈夫だよ!避妊以外の影響はないよ!とは言えません。きっと心配して家族や親族から反対されることもあるかもしれませんが、この手術の案内が来たら、今後について考える機会だと思って話し合われれば、と思います。
お読みいただきありがとうございました
帝王切開で出産しました↓
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