海外に行きやすくなってきたので
長かった日本の鎖国が終わり、海外旅行に行きやすくなってきました。周りでも数年ぶりの海外旅行を予定している、という声を聞きます。海外旅行って何に気をつければいいのだっけ?極端な例かもしれませんが、私が数年前にヨーロッパに行った時に泥棒に入られて、着る物すら盗られてしまった話を再掲します
長くなってしまったので、3回に分けて書きたいと思います。第1回目です。
(盗難にあった)ヨーロッパ・クリスマスシーズン周遊旅行
旅の参加者
・現夫・・・マフィアとかがいる国に数年、海外駐在経験有り。海外経験多め。
・私・・・直前にパスポート増刷をするくらい短期で海外によく行っていた
という比較的旅慣れたと思っている二人
旅の行程
12/24から12/30の旅程。ベルリン→ドレスデン→プラハと移動しながらクリスマスマーケットを巡ったり名所を見る予定。12/30は朝から日本へ戻る移動日。
泥棒に入られた日の状況
泥棒前夜・旧市街の可愛い古民家ホテルにチェックイン
12/28午後にプラハ着。旧市街の観光に便利な場所にある、古民家を改装した、いわゆる「絵本の世界のような」ホテルにチェックイン。
小さなホテルなので、フロントも狭い。部屋は続く通路はハリーポッターに出てきそうなトンネルのような階段。途中に鉄格子の扉があり、オートロックになっているので鍵で開ける必要があります。
わかるようなわからないような。。いびつな絵ですみません。。
階段を抜けると一旦外に出て、屋上のようになっています。そこに我々の泊まったメゾネットタイプの部屋一棟と、後ろに2階建の建物が建っていました。
部屋は、1階部分にリビングと簡単なキッチン、2階に寝室とバスルームがありました。
1階にとりあえずスーツケースや荷物を置いて、外出。
クリスマスシーズンのプラハ旧市街は非常に賑わっていました。きらびやか極まりなし。ボーナスも出たし、ヨーロッパは寒いだろうしということで1週間前に買ったタトラスのダウンを着て、2日前にもらった婚約指輪をつけて街歩き。賑わっている時はスリも多いはず、ということでカバンやポケットにはかなり注意して歩いていました。
ビール飲み比べなどもしたり。
プラハのクリスマスツリーのある広場も、ビールを飲んだお店(ちなみにここです。雰囲気良し)も旧市街にあるので、すぐに帰ることができました。移動の疲れもあり、ホテルに戻ると荷物は1階に置いたまま、すぐに就寝することに。
目が覚めると何も無くなっている
12/29、明け方になんとなく目が覚めました。現夫も目を覚ましている。壁際で充電していたiPhoneが2台ともコードから抜かれている。「iPhoneこっちに持ってきた?」と聞くと、「なんのこと?」と夫。
一気に血の気が引いて、下の階へ。
置いてあったスーツケース、テーブルの上に並べてあったアクセサリー、脱いで椅子に掛けていた買ったばかりのダウンは綺麗になくなっていました。何より、婚約指輪もなくなっています。「墓場まで持って行く」と言っていたところなのに。
一瞬、綺麗に物がなくなりすぎて、「清掃のために外に出しているのかな?」と思ったくらい。しかし扉の横にある大きな窓(スーツケースを持って余裕で出られる)が半開きになっていました。
また、2階のバスルームにある天窓が開いていました。こちらも古い建物なので防犯性は低く、人が十分通れる大きさ。
頼りにならない「Emergency Call」
パスポートが入った鞄がない。財布もない。とにかくホテルに連絡しないとと思い、ドアを開けて外に。そこには私が被っていたニット帽が落ちていました。そこで、「ああ、本当に泥棒に入られたんだ」と理解。
小さいホテルなので夜勤の人もおらず、フロントの外に「Emergency Call」と書かれたボタンが。押してしばらくすると、眠そうな声で応対がありました。「泥棒が入って何もなくなったので今すぐ来て欲しい」と言うと、「何時に泥棒が入ったのか」と言われる。「時計がないからわからない。今何時なのか」と尋ねると「朝の5時。7時から出勤するからそれまで待っていて」となんとも無責任な対応。
どうしようかと部屋に戻りました。
高級ホテルに助けを求める
盗まれずに残っていたものは、バスルームに出しておいた洗面用具、私の登山靴、夫が脱いだ後の伸び伸びのヒートテック上下。地球の歩き方。そしてその影に隠れて奇跡的にiPadが残っているのを発見。
前日にもらっていたホテルのWiFiパスワードでなんとかネットに繋ぐことが出来、Google mapで近くに五つ星ホテルがあることを発見。ここならこの時間でもフロントに人がいるはず・・と藁をもすがる思いで向かうことに。
12月29日のチェコ、明け方、極寒。私はパジャマの下に夫の伸び伸びヒートテック上下を着、素足に登山靴を履き、掛け布団にくるまる格好。部屋の前に落ちていた帽子もかぶりました。夫は靴まで盗まれたので、室内で履いていた「広州OO酒店」と書かれた中国のホテルからもらってきたアメニティスリッパを履く。
ホテルのフロントの方は、明け方にやって来た、パジャマに広州スリッパと布団にくるまる東洋人を見て驚き、そしてとても丁寧に我々の電話を貸して欲しいという要求に対応してくれました。また、何があったかを聞き、それをプラハの警察に伝え、英語ができる警官がきてくれるよう手配してくれました。
ホテルのWiFiを借り、iPadで各クレジットカードの緊急連絡先を調べ、一件ずつ掛けていきました。日本で使っていた財布をそのまま持ってきていて、どのクレジットカードとキャッシュカードを持ってきたかいまいちわからない、、という状況になり、使わないカードを置いてこなかったことを反省しました。
しばらくして警察が来、事情を説明。そうこうしているうちに7時になったのか、泊まっていたホテルのオーナーらしきおじさんも混じっている。おじさんが我々に話しかけてくる事はなかったので、オーナーかは不明。
明日、12/30の朝の飛行機で日本に帰国する予定なので何としても今日中にパスポートの再発行をしないといけない、ということを警察に訴える。
やたらとのんびりとした(ように見える)警官。年末だし、こんな事件は珍しくないのかなぁと思ったり。
焦る我々、警察から現場検証をするのでホテルに戻ると言われました。
長くなったので次回・大使館、着るものを買ってもらう編に続きます。
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