こんにちは。そろそろ夏休みシーズン、駐在帯同されている方はもうすぐ一時帰国、という方も多いのではと思います☺️子どもが0歳で海外帯同する時に考えていた、住民票を残すか残さないかということ。我が家は結局は住民票を抜いているのですが、住民票があると予防接種が公費で受けられたり、小学校や幼稚園に一時帰国中通うことができたりとなかなかのメリットもあり、もう一度住民票を置いておくことのメリットとデメリットについて考えてみようと思います。
会社の駐在員に対する制度などによるところも大きいと思うので、我が家の場合の考察です。
住民票を残すか?3つの選択肢を考えてみた
そもそも住民票をどこに置いておくか?残すか残さないか?考えられる3つの選択肢と、それぞれの利点・デメリットを挙げてみました。
- 海外渡航の際に住民票を抜き、一時帰国の際に滞在先に住民票を置く
- 海外渡航までに実家(義実家)に住民票を移し、渡航後もずっと残しておく
- 海外渡航の際に住民票を抜き、ずっと残さない
①住民票を抜き、一時帰国の際に滞在先に転入届を出して住民票を置く
住民票を抜いた状態で海外渡航をし、1か月くらい長期で一時帰国をする際は、実家などの滞在先に転入届を出し、住民票を都度置くという選択肢の場合を考えてみました。
「世帯分離」という制度があるので実家や義実家に2世帯目として住民票を入れることができます。実家や義実家の住民税などを変えずに入れることができるのが◎。
メリット
- 一時帰国の際、滞在してる地区で通院、健診、予防接種が受けられる
- 一時帰国中、滞在している実家や義実家近くで通園・通学ができる
- 在住者のみが利用できる支援センターなど自治体の施設が使える
- 海外に戻る際はまた住民票を抜くので、海外滞在中、乳幼児の定期検診や学校への進級のタイミングで不在でも自治体から何も言われない
メリットとしては、日本に在住している時と同じように滞在中は児童手当がもらえたり、通院や検診、予防接種が公費で受けられたり支援センターを利用できたり、ということだと思います。また、一時帰国中に子どもを学校に通わせたい場合、住民票がなくても体験入学させてくれる学校と、住民票を取得して編入という形で正式に入学する学校があるそうなのですが、後者の場合は住民票を入れることがマストになります。
デメリット
- 一時帰国のバタバタで毎回役所に行って住民票を入れたり抜けたりするのは正直面倒くさい
- 住民票を入れても、予防接種を公費で受けるには自治体の保健センターにも行き、予防接種票や医療証を発行してもらう必要があるところも。(帰国の度に行くと思うと正直面倒臭い)
- 実家や義実家のある場所以外で住民票を入れるのは難しいかもしれない。
デメリットは正直毎回一時帰国の際に役所関係を回るのが面倒くさいこと!笑。あと、一度東京で長期滞在用ホテルに1ヶ月近く泊まった時に住民票をここで入れられるか?役所で聞いてみたところ、ここは民泊として登録されているので住民票を置くことはできない、と言われました。
②海外渡航までに実家(義実家・持ち家)に住民票を移し、渡航後もずっと残しておく
海外に帯同していても、子どもの夏休みや冬休みが長くて1年の1/3近くは日本にいるかも?という方や、未就学児や赤ちゃんと一緒に長めに一時帰国しているという方で時々住民票を実家に残しておいているという方もいると思います。
原則として1年以上海外へ移住する場合は、住んでいる自治体に転出届を提出して、住民票の除票手続きが必要ですが、1~2年で帰国予定があり、日本に帰国する機会が多い場合は住民票を残すといったパターンもあるようです。
メリット
- 役所などに行かずに日本に帰国次第、予防接種や検診、通院などすることができる。
- 住民票があるため、体験入学や入園などが比較的スムーズかも?
デメリット
- 住民税や国民年金、国民健康保険などの支払い義務が生じる
- 住民票を残しておくことについて特に罰則はないようですが、原則として海外にいる間は児童手当はもらえないことになっているため、不正受給にあたらないよう注意する必要がある。
- 予防接種や検診を住民票のある場所で受ける必要がある。
- 乳幼児検診や進学のタイミングで自治体と連絡が必要。
デメリットとしては、実際に主な居住は海外であるけれど税や保険の支払い義務は生じるところです。が、前年の所得額が少なかったり、配偶者の扶養に入っている場合はさほど負担にならない場合も。
予防接種など子どもの通院は、住民票のある場所に限られます。(もしくは他の場所で行って、住民票のある自治体に申請して還付してもらう)子どもが小学校に上がるタイミングには住民票のある家庭は学校に行くものとみなされてしまうので、必ず自治体に連絡することが必要になってきます。
配偶者の会社で、原則として帯同家族の住民票は抜いておくように、と義務付けているところもあると思うので、住民票を残しておきたい場合は会社と自治体、双方に確認しておくのが安心かと思います。
③住んでいる区から海外転出届を出して、ずっと戻さない
住民票をずっと抜いたままにしておくのがこちらです。(我が家もこちら)
メリット
- 住民税や所得税が課税されない
- 国民年金や健康保険の支払い義務がなくなる
- 自費にはなるが、好きな場所で予防接種や定期検診を受けさせられる
- 滞在費はかかるが、好きな場所で体験入学がさせられる(住民票なしで受け入れ可能な学校の場合)
デメリット
- 児童手当は日本に滞在している間もずっともらえない
- 一時帰国の際の通院費、予防接種、定期検診は自費。
- 地域の住民だけが利用できる支援センターなどは利用できない
- 一時帰国中に携帯電話のキャリア変更など、身分証明や在留証明が必要な場面で不便
メリットとしては、日本で税の支払い義務がなくなるのでやはり手続きもスッキリ簡単!なところかと思います。住民票を入れておくと、気になる小学校入学のお知らせなども届くことがないのでやはり楽。デメリットとしては、日本にいても児童手当がもらえなかったり、予防接種が自己負担だったりと金銭面が多いかもしれません。
一度、難航したのが携帯電話のキャリア変更。ソフトバンクからLINEモバイル(現LINEMO)にオンラインでキャリア変更をしようとした際、住民票が必要と言われ、ないので店舗に行き、色々と融通を利かせてもらって契約しました。
夫の会社は海外赴任の任期が決まっていないので住民票を抜いてから海外渡航が原則!その代わり日本で公費負担されるはずだった定期検診や子どもの予防接種費用は会社が負担しますよ、という制度だったので、金銭面の心配はクリアでした。
一時帰国が長引いて住民票を入れた時
2020年の3月、コロナの流行とともに一時退避→そこから結局日本に2年滞在することになったのですが、住民票がないまま生活していくのも何かと大変になってきたので、一時帰国から4ヶ月目に住民登録をすることに。
結果として、この後第二子を妊娠したので、住民登録はして良かったと思います。
前年は私はバングラデシュにいて所得がなかったので、「住民税非課税世帯」として住民税が課税されることもありませんでした。
住民票がなくても一時預かりを利用できた話(田舎だったからかも)
また、住民票を入れることで、妊娠によって延期されていた失業保険の受け取りもできたのでメリット大でした。(ただし扶養から外れるので自分で国民年金と健康保険の支払いは必要でした)
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